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- GR IVって本当にそんなに良いの?
- 買ったけど、なんかしっくりこない…
- 地方住みなんだけど、それでも使いこなせる?
GR IVが気になってこの記事を開いた人は、たぶんこんな気持ちなんじゃないでしょうか。
僕は2026年1月の発売日に、リコーイメージングストアで「GR IV HDF」を定価187,020円で買いました。
そして3ヶ月後の3月末に、マップカメラの下取り買取で手放しています。
でも後悔はしていません。むしろ買って良かったとすら思っています。
でも、「全員に合うカメラではなかった」というのが、3ヶ月使ってみての正直なところなんですよね。
- GR IV(HDFを含む)の購入を迷っている人
- すでに買ったけど、なんか微妙さを感じ始めている人
- 地方在住で、コンパクトカメラの導入を考えているNikon Zfなどミラーレス使い
インフルエンサーがこぞって絶賛している今だからこそ、「合わなかった人もいたよ」という話を忖度なしで書こうと思います。
GR IVに夢を見すぎないでほしい、というのが今回伝えたいメッセージですね。
なぜGR IV HDFを買ったのか、正直に話します

GR IVを買った理由はシンプルで、「Nikon Zfのサブカメラが欲しかった」という1点に尽きます。
メイン機のZfはお気に入りなんですが、例えば24-120mmなどのズームレンズをつけるとそれなりの存在感になるんですよね。
なので、もっと身軽に持ち歩けるサブ機を探していました。(コンデジとミラーレスの選び方についてはこちら)
候補に上がっていたのは、
- リコー「GR IV」
- 富士フイルム「X100VI」
の2台です。
ぶっちゃけ、X100VIが先に手に入っていたら、今回GR IVは買っていなかったかもしれません。
X100VIへの未練はありますが、残念ながら縁がなかったようです。
一方でGR IV HDFは、なんと一発で抽選に当選してしまったのです!
通常のGR IVは抽選で外れまくっていたので、HDFが当たったのは完全に運でしたね。
実物を初めて手にした第一印象は、「想像以上にコンパクト」でした。
それなのに、手に取ると意外なズッシリ感があって、所有感がしっかりあるのです。
これがGRシリーズの魅力なんだろうな、と最初は本気で思いました。
地方の家電量販店ではGR系を実機で見たことがなかったので、純粋な好奇心もありました。
「人気のGRって、実際どうなの?」を確かめたかったのです。
使ってよかった。GR IVの好きだった3つのこと

- ポケットに無理なく入る、圧倒的なコンパクトさ
- 「GRを持っている」という、なんとも言えない高揚感
- アプリの完成度が異常に高い(RAWデータすら送れる!)
ネガティブな話に入る前に、GR IVを使って「これは良いな」と感じたポイントを正直に書いておきます。
1番大きかったのは、やっぱり”ポケットに入る”ことですね。
これは他のミラーレスでは絶対に真似できないアドバンテージです。
ジャケットの内ポケットや、ジーンズの後ろポケットにも無理なく収まります。
「カメラを持って出かける」じゃなくて、「気付いたらカメラがある」という感覚なんですよ。
これはGR以外ではなかなか味わえない体験でした。
2つ目は、「GRを持っている」という高揚感です。
これ、けっこう大事だと思っています。SNSで見かけるGR使いの写真がカッコよくて、「自分もあの仲間入りができた」という気持ちは、撮影モチベーションを確実に上げてくれました。
カメラって機能だけじゃなくて、こういう精神的な満足感も大切ですよね。
3つ目は、アプリの完成度です。
リコーの「GR Connect」というアプリなんですが、これが本当に優秀でした。
Wi-Fi接続が異様に安定していて、なんとRAWデータすらスマホに送れるのです。
カメラ系のアプリって、繋がらない・落ちる・遅い、みたいなストレスが付きものですよね。
でもGR Connectは別格でした。
スマホ完結で写真を扱いたい人には、相当ハマる仕上がりだと思います。
GR IV HDFを3ヶ月で手放した、5つの理由

ここから書く5つの理由は、僕の使い方・撮影環境・好みに依存します。すべての人に当てはまるわけではないので、「合わない人にとってはこう感じる」という参考情報として読んでください。
ここからが本題です。
3ヶ月使ってみて、僕がGR IVを手放すに至った5つの理由を、ひとつずつ正直に書いていきます。
①28mmは、地方では都会すぎるカメラだった
GR IVの画角は、フルサイズ換算28mmの広角単焦点。
これがまず、僕の住んでいる環境に合いませんでした。
広角レンズって、被写体力のある場所では強いんですよね。
東京の渋谷とか、大阪の路地とか、密度の濃い街並みなら28mmは抜群に活きます。
情報量の多い空間を、空気感ごと切り取れますし。
でも、被写体力のない地方では話が変わってきます。
田舎道や郊外の風景を28mmで撮ると、ただ「広く写ってしまう」だけで、写真がしょうもなく見えてしまうのです。
空が広いのは良いんですが、画面の中に主役になるものが少なすぎて、なんとも締まらない1枚になりがちでした。
正直なところ、これは僕の環境問題でもあるんですが、地方在住なのにGR IVを買おうとしている人は、1度立ち止まって考えてみる価値があると思います。
②Nikon Zfを超えられなかった、サブカメラ問題
GR IVを買った最大の目的は「Zfのサブ機」でした。でも、これが想定通りに機能しなかったのです。
ぶっちゃけ、GR IVの画質はNikon Zfに遠く及びません。
これは比べるカメラが悪いとも言えるのですが、フルサイズ機と比べると、
- 色のグラデーションの細やかさ
- 暗部の余裕
- 高感度耐性
などで、明確な差を感じてしまいました。
とくにRAWで現像する派の僕にとっては、編集の自由度の差がじわじわ効いてくるんですよね。
すると何が起きるかというと、「GR IVを持って出ると、Zfで撮れたかもしれない瞬間を逃してしまう」という機会損失が発生するのです。
そう…「サブカメラ」のはずが、メイン機の出番を奪う存在になってしまいました。
じゃあZfも一緒に持っていけば良いのでは?と思うかもしれません。
でも、それなら荷物が増えるだけで本末転倒ですよね。
GR IVだけで完結したいから買ったのに、結局Zfも持ち出すなら意味がないのです。
サブカメラというのは、メイン機を補完するものであるべきなんですよ。
GR IVは僕にとって、補完ではなく”代替”になろうとしてきて、結果的にどっちつかずになってしまいました。
なお、Nikon Zf自体のデメリットが気になる方はこちら。
③ポケットサイズなのに、ポケットに入れるのが怖い
GR IVの最大の魅力である”ポケットサイズ”。
実はこれが、最大のジレンマでもあったのです。
ポケットサイズなのに、ポケットに入れるのが怖いんですよ。笑
理由は耐久性です。
GR IVは決して防塵性能が高いカメラではありません。
それなのに、レンズ沈胴式(電源OFFでレンズが本体に格納される構造)なんですよね。
これが何を意味するかというと、
- ポケット内の糸くずやホコリを、レンズ格納時に巻き込む
- 巻き込んだゴミがセンサーに付着する可能性がある
- センサーゴミはレンズが外せないので、メーカー送りになる
というリスクがついて回るのです。
考えただけでゾッとしませんか?
1度ホコリを噛んだら、修理に出すしかないのです。
「じゃあ純正アダプター(保護リング)をつければ良い」と思いますよね。
でも、アダプターをつけると本体が一回り大きくなって、ポケットに入らなくなるのです。
これでは本末転倒すぎますよね。
それから、ポケットからの出し入れも難易度が高いんですよ。
GR IVには指がかかるグリップが控えめなので、出すときに「ヌルッ」と滑りそうな怖さがあります。
「いつか落として壊しそう」という不安が、3ヶ月ずっと頭の片隅にありました。
気軽に使うために買ったのに、気軽に使えないというパラドックスです。お高いカメラですし…。
④僕の好きな色味ではなかった
これが、僕にとっては1番致命的でした。
GR IVの色味、ぶっちゃけ僕の好みではありませんでした。
具体的にどう違うかというと、
- 色のグラデーションが少ない。
- 順光ではキレイに出るが、逆光だとシャドー部に変なグリーンが被る。
- 全体的に”硬い”絵作り。
という感じでした。
被写体をしっかり写したい人には、たぶん相性が良いんだと思います。
でも、僕は空気感をドラマチックに撮りたい派なので、GR IVの色乗りはどうしても合わなかったのです。
最初は「JPEGのフィルター加減かな?」と思っていました。
でも、RAWで撮影してCapture One Proで現像しても、傾向は同じだったのです。(RAW現像環境の整え方はこちら)
色の好みって、最終的には個人の感覚なので、これだけは試してみないと分からないところでもあります。
でも、Nikon Zfの色乗り(とくに肌色や夕暮れの空)が好みすぎて、GR IVの絵には最後まで馴染めませんでした。
僕は普段、Capture One ProでRAW現像をしています。
でも記事執筆時点で、Capture One ProはGR IVのプロファイルに正式対応していませんでした。
なので、暫定でGR IIIのプロファイルを使って現像していました。
これが色の不満につながった可能性は否定できません。
ただし、JPEG撮って出しでも好みの色味ではなかったので、プロファイル問題だけが原因ではなさそうです。
Lightroomは未検証なので、Lightroomユーザーの方は別の評価になるかもしれません。
(RAWがDNG形式なのも関係ある?かも。)
⑤バッテリーが目に見えて減っていく
最後の理由は、バッテリーです。
GR IVは僕にとって初めてのGR体験だったんですが、「こんなに早く減るのか…」と衝撃を受けました。
GR IIIから比べるとバッテリーは大型化されているらしいんですが、それでも目に見えて減るのです。
1日持ち歩いて使うと、午後にはもうバッテリー残量が気になってくるレベルでした。
とはいえ、機内モードにすれば多少マシになります。
でも、GR IVの魅力のひとつである「優秀なアプリ連携」が機内モードでは使えなくなるのです。
これがまた、ジレンマなんですよね。
「サブカメラ」として手軽に使いたいのに、予備バッテリー前提の運用になってしまうと、それはもう手軽じゃないのでは?というのが正直な感想でした。
アクセサリーはほぼいらない。唯一の例外はコレだけ

ここでひとつ、これからGR IVを買う人へのアドバイスを書いておきます。
GR IVのアクセサリーは、ほぼ何もいりません。
なぜなら、GR IVは”ポケットに入れてなんぼ”のカメラだからです。
グリップ、フード、保護リング、ストラップ…色々と魅力的なアクセサリーがありますが、つければつけるほどポケットに入りにくくなります。それは本末転倒なんですよ。
ただし、1つだけ例外があります。
それは「GRAMAS(グラマス)製のガラスフィルム」です。
液晶面の保護は最低限やっておきたいので、このガラスフィルムだけは推奨します。
それ以外のアクセサリーは、GRの哲学と矛盾するので不要だというのが僕の結論です。
逆に言えば、色々アクセサリーを揃えたいタイプの人は、GR IVよりもっと拡張性のあるカメラを選んだ方が幸せかもしれません。
それでもGR IVが活きるシーンは確かにある

ここまで散々ネガティブなことを書いてきましたが、GR IVが悪いカメラだとはまったく思っていません。
むしろ唯一無二の存在です。
3ヶ月使った中で、「これはGRじゃないと撮れなかったな」というシーンも確かにありました。
こういう人には間違いなく合う
- 都会(渋谷・新宿・京都など)の被写体力ある場所をメインに撮る人
- ミラーレス一眼を取り出すのが面倒なシーンが多い人
- 50mm単焦点をメインで使い、サブに広角が欲しい人
- カメラ熱が落ち着いていて、大きなカメラを持ち出したくない時期がある人
「例えば、メインで50mm単焦点を使っている人のサブ広角」としてのGR IVは、相当ハマるんじゃないかと思います。
ニコンの単焦点レンズ選びはこちら。
50mmと28mmは画角の役割がはっきり分かれているので、機会損失が起きにくいんですよね。
僕もZf+40mmとの組み合わせで使うシーンが多かったです。(NIKKOR Z 40mm f/2のレビューはこちら)
被写体力の強い都市部で撮るなら、28mmは抜群に活きます。
地方ユーザーには厳しいけど、都会派には文句なしの相棒になるはずです。
こういう人は手を出さない方がいい
- 「GRブランド」や「サイズ感」だけで選ぼうとしている人
- 地方在住で、被写体力の弱い環境がメインの人
- 高画質なフルサイズミラーレスを持っていて、サブも高画質を求める人
- 色のグラデーションをじっくり追い込みたい人
とくに「インフルエンサーが絶賛してるから欲しい」という動機の人は、1度立ち止まってほしいです。
GR IVは万能カメラではありません。
むしろ、はっきりと向き不向きが分かれる尖ったカメラなんですよね。
「合う人にとっては唯一無二」「合わない人にとっては微妙」という、振れ幅の大きいカメラだと感じています。
【まとめ】GR IVに夢を見すぎないために

- GR IVは”合う人/合わない人”がはっきり分かれる尖ったカメラ
- 地方ユーザー・フルサイズメイン機ユーザーは要注意
- 都市部でスナップする人や、50mmサブ用途には間違いなくハマる
- ブランドやサイズだけで選ばず、自分の撮影環境と照らし合わせること
GR IVを3ヶ月で売った理由を、5つに分けて書きました。
ちなみに売却額は、マップカメラの下取り買取で234,000円でした(買取195,000円+下取りアップ額39,000円)。
決算時期で買取アップのキャンペーンに乗れたので、ぶっちゃけ購入価格より約4.7万円の益が出ています。
でも、これは「売れたから良かった話」ではないんですよね。
僕がこの記事で伝えたかったのは、「合わなかった人もいる」という選択肢の存在です。
インフルエンサーの絶賛レビューばかりが目に入ると、つい「自分にも合うはず」と思ってしまいます。
でも実際は、撮影環境や使い方によっては、僕みたいにモヤモヤを抱える人もいるのです。
それから、「人気だから転売目的で買おう」というスタンスも、僕は推奨しません。
GR IVの人気がいつまで続くかは、誰にも分からないですし。
カメラって、結局のところ”撮るための相棒”です。
相棒なんだから、自分のスタイルに合うかどうかが何より大切なんですよね。
購入前にカメラのレンタルサービスで試すという選択肢も、ぜひ検討してみてください。
実際にGR IVで撮った作例は、僕のインスタグラム(@monoscram)にまとめています。
「どんな絵が撮れるカメラなのか」を確認してから判断したい人は、ぜひのぞいてみてください。
あなたの1台選びが、後悔のないものになりますように願っています。


