大三元より正解かも。NIKKOR Z 24-120mm 2年使った再レビュー

【234記事目】24-120mmを2年使って再レビュー

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  • NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sを買おうか迷っている。
  • 大三元レンズに憧れるけど、価格と重さで二の足を踏んでいる。
  • レンズ沼にハマりたくないけど、1本だけだと不安すぎる。

そんな悩み、ありますよね。

実は僕、このNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sを2年近く使っているのに、「便利すぎて面白くない」と思って最近はブログの物撮りにしか使っていませんでした。

でも、ある日突然、自然故障してしまったんです。

ニコンに修理を出して、戻ってくるまでの約1ヶ月半。
その間、他のレンズだけで撮影に挑む日々が続きました。
そして気付いたんです。

24-120mmって、便利だけが取り柄じゃなかったんだな」と。

過去には3ヶ月レビュー!NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sは実家みたいなレンズという記事も書いていますが、2年使った今、評価はかなり変わりました。

この記事では、大三元レンズユーザーでもある僕が、忖度なしで「実は大三元なんていらないかもしれない」と感じた理由を、家族写真や物撮りの体験を交えてお話ししていきます。

24-120mmを「面白くない」と思っていた話

防湿庫 トーリハン

正確に言うと、僕がNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sを購入してから1年と11ヶ月。
もうすぐ2年になります。

でも、ぶっちゃけ最近はあまり積極的に使っていませんでした。

理由は単純で、「便利すぎるから」です。

  • 広角から望遠まで1本でいける。
  • Sラインなので画質も担保されている。
  • フォーカスが静かなので動画にも使える。

フィールドで何でもこなせる万能性は、もう分かっていたんです。
だからこそ、なんというか「面白くない」気がして、わざと避けていた節がありました。

それに僕、もともと単焦点派なんですよね。
35mmや50mmといった単焦点ばかり使っていた時期もありました。
それでも24-120mmは手元に残り続けてます。

僕は月間で3,000枚ほどを撮影しますが、物撮りなどを多く撮ることがあれば、その3割を本レンズが担っていることすらもあります。

便利なのは知っている、だからこそ「あえて避ける」。

そんな天邪鬼な使い方を、最近の僕はしていたわけです。

当ブログになくてならない存在に

このブログの商品紹介のほとんどをを24-120mmで撮っています。
ハーフマクロに迫る近接性能と、キレのあるSラインの描写が物撮りに合いすぎていて、もはやこのレンズなしでは運営できない…気がしています。

修理期間に他のレンズを使って気付いたこと

ある日突然、24-120mmのフォーカスが動かなくなりました。
詳しい話は後ほどしますが、ニコンに修理を出して戻ってくるまで約1ヶ月半。

不在期間がGW真っ只中だったのが、ある意味で運命的でした。

GW・ネスタリゾートで3kg超の地獄を味わう

ちょうどGWに、家族でアクティビティ多めのテーマパーク——ネスタリゾート神戸に行く予定があったんです。

中望遠以上の画角のレンズが、手持ちにはNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sしかない。
それだけだと不安だったので、NIKKOR Z 50mm f/1.2 Sを追加で持っていきました。

そう、どちらもヘビー級のレンズです!笑

結論から言うと、地獄でした。

  • NIKKOR Z 50mm f/1.2 S:約1090g
  • NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S:約1440g(三脚座を含む)
  • Zf:約710g


全部合わせて3kg超になります。

広大なテーマパークを動き回るには、ちょっと荷が重すぎました。
子供がアトラクションに乗っている間、70-200mmを構えてスタンバイするわけですが、特にGW〜夏にかけてのこの装備は、みるみる体力を削られていきます!

しかも半屋外シーンが多くて、安心してレンズ交換できる場所も少ないです。

どちらもレンズが長いので、人混みでぶつかる危険も…。

「今24-120mmがあれば…!」と心から気付かされた

撮影中、何度頭をよぎったか分かりません。

「24-120mmがあれば、これ1本で全部いけたんだよな」と。

そもそも、家族の思い出写真にf/1.2のボケ味なんて要らないんですよね。
むしろ「ここに行ったよ」という背景情報が残った方が、後で見返したときに価値が出ます。
f/4スタートの24-120mmなら、ちょうどいい絞り感で撮れるんです。

どうしても、f値が小さくボケが美しいいレンズでは、「解放気味でボケ味を出そう!」としてしまいがちです。
明るいレンズを使う弊害なのかもしれませんね。

しかもピーカンの屋外では、明るいレンズだと露出オーバー気味になりやすいです。
屋内も高感度のノイズに強いNikon Zfなんかの場合は、ISOを1段上げてしまえば全く問題ありませんし。

さらに24-120mmはハーフマクロに迫る近接撮影すらも可能です。

寄れる、引ける、何でも撮れる。
「撮れないものがない」という安心感は、想像以上に大きい武器になったでしょう。

ノイズ処理の進化で大三元の優位性は薄れている

ここに、最近の流れをもう一つ足したいんです。

最近のミラーレスは高感度耐性が強いです。
加えて、AIによるノイズ処理を使えばあとから消すことすらできますよね。
なので、ISO感度を大きく上げても、(意外と)許容範囲に持ち込めることがほとんどです。

僕の場合、RAW現像であえてグレインを乗せるので、極論ノイズが乗ってもいいとすら感じています。

大三元レンズユーザーの視点から見ても、シャープネスやコントラスト、わずかなボケ感のために大三元を選ぶ必要性は、極めて低くなっていると感じますね。

2年使って分かった3つの良かった点

やっと修理から戻ってきた24-120mm。
改めて手にして「ああ、これなんだよな」と感じた良さを、3つに絞ってお話しします。

① 軽くてコンパクト(ヘビー級を使った後だから分かる)

買った当初、僕は24-120mmを「重くて大きい」と感じていました。
でも、これって当時の感覚なんです。

50mm f/1.2 Sや70-200mm f/2.8 VR Sといったヘビー級だけを、1ヶ月半ずっと使い続けてみると、24-120mmは驚くほど軽くてコンパクトに感じられるものです。

Nikon Zfとの重量バランスもちょうどいいですね。

これ1本だけ携えて旅行に出ても、取り回しで疲れることはまずないでしょう。

② 小さいのに何でもこなせる万能性

24-120mmという画角の幅は、改めて考えると本当に広いです。
例えば、

  • スナップ
  • ポートレート
  • 風景
  • テーブルフォト
  • 子供の授業参観

大体のシーンはこれ1本で完結します。

しかもただの便利ズームじゃありません!
ニコンが「Sライン」として作り込んできた画質は、コントラストが穏やかでRAW現像でデータを扱いやすいんですよね。

AFは早くて静かだから動画撮影にも対応できるし、Fnボタン・AF/MF切り替えボタンまで装備されています。

このレンズがあるだけで、ニコンのZマウントを使う価値があると言ってもいいかもしれません。

他社にはない強み

他社を見渡しても、24-120mmという画角をカバーしつつ、ここまで画質を担保している便利ズームは存在しません。
もっと高倍率なズームはあるけど、f値が変動したり、廉価で妥協した作りだったり…。
ここまで真面目に作り込まれた便利ズームは、ニコンだけの武器だと思いますね。

③ ハーフマクロ相当で「撮れないものがない」

24-120mmの最大撮影倍率は、ハーフマクロ相当の0.39倍。
これがめちゃくちゃ便利なんです!

冒頭でも触れましたが、僕のブログ商品紹介のほとんどを本レンズで撮っています。
物撮りはどうせ絞り込むから、f/4スタートで何の問題もありません。

メルカリやヤフオクで物撮りにチャレンジする人が増えている今、このレンズ1本で「商品撮影もスナップも家族写真も全部できる」のは、かなり強いです。

ここまで読んで気になった人は、商品ページから作例なども見てみてください。
Sラインの作り込みは、やはり満足感があると思います!

∟【Amazon】NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

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たった1つだけ気になった自然故障の話

ここまで良いことばかり書いてきましたが、悪い点もちゃんとお伝えしないとフェアじゃないですよね。

ただ正直なところ、気になった点は1つだけです。
それが冒頭から触れてきた、「自然故障」の件ですね。

ある日突然、フォーカスが固定されて動かなくなりました。
フォーカスリング自体はちゃんと動くんですが、ピント調整が遅れだして、しまいにはピント位置が動かなくなったのです。

最初に異変に気付いたのは、MFに切り替えて日常のスナップを撮っていたときでした。

「あれ、ピント調整が1テンポ遅れてるな」と。

最初はボディの故障も疑いました。
なので他に持っているNIKKORレンズで全部試してみたんです。
結果、本レンズだけ明らかにフォーカスの挙動がおかしいことが分かりました。

物撮りを多くする僕にとって、これはぶっちゃけ致命的でした。

このとき初めて、「ああ、自分はこのレンズに頼り切っていたんだな」と気付かされたんです。
絶望すらも感じましたね。

電子接点を自分でクリーニングするか、とも一瞬考えました。
でも下手に動いて保証が無効になるのは怖いので、素直にニコンに修理を出すことにしました。

ちなみに以前大三元レンズがいらない?ニコン24-120の悪い点とはという記事も書いていて、そちらでは別の角度から本レンズの「悪い点」を整理しています。よかったら合わせて読んでみてください。

ニコンの修理体験談!初めての人にも安心

ここからは、「ニコンに修理を出した体験談」を少しお話ししますね。

修理って、初めて出すときは結構不安じゃないですか。

  • いくら掛かるんだろう?
  • どれくらい時間がかかるんだろう?
  • 手続き面倒くさそう。

もちろん僕も以前はそうでした。

そこで修理が初めての人に向けて、リアルな話を残しておきます。

製品登録すれば2年保証になる(送料のみで修理可)

まず最初の朗報です。

ニコンの商品は、購入後にニコン公式サイトで「製品登録」をしておくと、保証期間が2年になります!
(2025年に変更されたことなので、知らない人も多いと思います。)

僕は購入時にきっちり登録していたので、今回の故障(購入から1年11ヶ月)も保証期間ギリギリで対象でした。
結果、修理代金そのものは無料でした。
なので僕が払ったのは送料だけです。

製品登録は絶対やっておくべき

箱から出してテンション上がっているうちに、製品登録は済ませてしまいましょう!
これをやっているかどうかで、いざという時の出費が大きく変わります。
もちろん製品登録は無料です。

修理依頼の流れ(初めてでもこんなにスムーズ)

修理に出す手順も、思っていたより簡単でした。
以下が、僕が行った手順です。

  • ニコンのサポートページから電話にて修理依頼。
  • 案内された住所に、レンズと購入明細、どういった症状が出るかの書面を梱包して発送。
  • ニコン側で受領・診断・連絡・修理。
  • 修理完了後に返送。

これだけです。
サービスセンターに直接持ち込むこともできますが、僕は自宅から発送する方が楽でした。

ちなみに過去にカメラ初心者が知っておきたい4つの故障原因という記事も書いていて、そもそも故障を防ぐコツも整理しています。

ニコンの対応、めちゃくちゃ良いです

修理中の対応がまた素晴らしかった。

まず電話の応対なんですが、非常に良くて、しっかりと症状を聞き取ってくれます。

  • 故障の内容
  • どこを修理するか
  • いくら掛かるか(保証期間内なら無料)

これが速達の郵便で届きました。
今どの段階なのか分かるので、安心して待っていられました。

修理内容も具体的で、「距離環機構部の交換」と部品名まで明記してくれます。

修理が初めての人ほど、この丁寧さは嬉しいところですね。

24-120mmはこんな人におすすめ・こんな人には向かない

ここまで読んでくださった方に、忖度なしで「向く/向かない」を整理しておきます。

向いている人(おすすめできる)

  • 最小限のレンズで最大限の撮影を楽しみたい人
  • 子育て世代など、お金の自由が少ない人
  • 自分が何を撮りたいか、まだハッキリしていない人

特に最後の「撮りたいものが定まらない人」には、本当におすすめです。
何でも撮れる1本があれば、撮影しているうちに自分の好みが見えてくるんですよね。

レンズ沼の入口で迷っている人は、【脱・レンズ沼】レンズを減らしレンタルを組み入れると幸せになれる2つのわけも合わせて読んでみてください。

向いていない人(別のレンズを推奨)

  • 圧倒的な明るさ・ボケの質感・解像感・コントラストを体感したい人
  • レンズに「ロマン」を感じたい人
  • 「これを撮るんだ!」という明確な目標がある人(野鳥撮影や星景撮影など)
  • オールドレンズのような「色気のある描写」を求める人
  • 大三元レンズや NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaのような「機材を所有する喜び」を重視する人

こちら側の人には、24-120mmは正直、物足りないと感じるはずです。
それは本レンズが悪いからじゃなくて、用途とゴールが違うからです。
素直に大三元なり超望遠なりを選んだ方が、幸せになれるでしょう。

大三元はもういらないかも?2年目の結論

最後に、この記事の結論を一言で。

大三元である必要性は、ほとんどないかもしれない。(凌駕している部分も!)

これは2年使い続けて、修理で1ヶ月半離れて、もう一度手にしたからこそ言えることです。

大三元レンズを所有している僕が言うから、それなりに説得力があるはずです。

確かに、1段分の明るさがあるのは大三元レンズの特権です。
でも、屋内でISOを上げれば事足りたり、そもそもノイズ処理ができる昨今では、フィールドで活きるシーンって意外と限定的なんですよね。

そしてなんといっても、大三元レンズは価格が30万円ほどと立派です。

それに対して、24-120mmは「実勢価格14万円台です
この万能性とSライン画質を考えると、ハッキリ言って安いと僕は思います。
もう、「他のレンズが売れなくならないか?」と心配になるくらいにです。笑

家族との思い出写真、子育ての一コマ、フリマなどの物撮り、旅行の風景…。

どんなシーンにも寄り添ってくれる、まさに最高の相棒ですね。

過去の僕はズームレンズはいらない?Nikkor Z 24-120mm f/4 Sレビューで本レンズの初レビューを書いていますが、2年経った今の評価はこの通り、180度ひっくり返りました。

2年使ってきた今、自信を持っておすすめできる1本です。

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