1年半使用!NIKKOR Z 40mm f/2レビュー

【222記事目】40mm f/2の1年半レビュー

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  • NIKKOR Z 40mm f/2の作例を見てみたい。
  • 長期間使ったユーザーのリアルなレビューを知りたい。
  • 通常版とSEのどちらを購入すべきか迷っている。

「NIKKOR Z 40mm f/2」を買うべきかどうか迷っていませんか?

価格は手頃だけど、写りに満足できるのか不安を抱える方も多いはずです。

僕自身、1年半にわたってこのレンズを使った経験から言えることがあります!

それは、「雰囲気のある写真が撮れる一方で、思わぬ弱点がある!」ということです。

そこで本記事では、“スペック表では分からないリアルな使用感”を紹介していきます。

最後まで読んでもらえれば、自分にとって本当に必要なレンズか判断できるでしょう!

実際に感じたデメリットも紹介するので、「買ってから後悔…」なんてこともなくなるはずです。

この記事がおすすめな人
  • NIKKOR Z 40mm f/2の購入を検討している人。
  • 写真で「空気感」を表現したい人。
  • デメリットを知ったうえで購入を検討したい人。

【忙しいあなたへ】結論として、おすすめな商品はこちらになります!

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1年半撮り続けて見えた!「NIKKOR Z 40mm f/2」 の作例と魅力

レンズのスペック表だけ見ても、本当の魅力は分かりませんよね。

ここからは、僕が1年半かけて撮影してきた「40mm f/2」の作例を紹介しようと思います。

ちなみに、このレンズをひと言で表すなら?

「空気感をそのまま切り取れるレンズ」だと、僕は感じています。

解像感を残しつつもコントラストが低いので、どこか甘い描写になるためです。

なので、日常を切り取るだけでも、“エモい写真”に仕上がりやすいと感じますね。

悪くいえば、開放ではかなり解像感が甘くなりますが、それもまた「味」に感じるのです。

こうした小さな不便さを含めても、日常を共に過ごすレンズとしておすすめですよ。

まず、特徴的な描写が“うまみ”である「開放付近」についてを書いていきます。

周辺光量落ちはかなり目立つので、気になる人は“ビネットコントロール”などで調整しましょう。

そして最近のZレンズらしく…、

  • 開放付近では、甘くレトロな描写。
  • 絞り込むと、現代的なシャープな描写。

といった感じに、幅広く写りの変化を楽しめますよ。

f/4くらいまで絞り込めば、周辺まで解像しつつ、光量落ちや色被りも気にならなくなります。

開放が甘いからこそ、「一粒で二度美味しい」レンズになっていますね。

40mmという焦点距離も使いやすく、スナップ撮影ではほぼこのレンズを使ってます。

鉄板の画角と比べても、

  • 35mmのように歪まない。
  • 50mmのように窮屈でもない。

このように、被写体を選ばない使いやすさがあると感じます。

とはいえ、実際にどんな写真が撮れるのか気になりますよね?

そこで、僕がインスタにアップしてきた作例を使って紹介していこうと思います。

全て「Nikon Zf」で撮影した写真となります。

描写の特徴としては、やはり「開放付近の甘さとコントラストの低さ」がクセになります。

RAW現像においては、パラメーターの調整にて強弱を調整することができますよね。

僕はほとんどの写真をRAW現像しますが、このレンズのデータは扱いやすいです。

では「JPEG撮って出し」ではどうか?というところですが、

  • アクティブD-ライティング
  • ピクチャーコントロール

これら機能を使うことで、コントラストや階調性をより滑らかに調整できるでしょう。

個人的には、「ピクチャーコントロール」のニュートラルやフラットを多用します。

コントラストの低い写真好きとしては、これらがおすすめですね。

B&Wにおいては、コントラスト強めの、ディープトーンモノクロームを気に入ってます。

このレンズと合わせることで、モノクロ表現において立体感が出ます。

ボケに関して自然で扱いやすく、むしろ上品に感じますね。

周辺では口径食が出ますが、僕は気になりません。

個人的には「光芒」の出かたの方が気になりますかね。

平均的な9枚羽根なので、18本の光条になります。

太陽のように単独で出すなら綺麗ですが、夜景では少しうるさく感じることがあります。

要するに、このレンズは“全くクセがない”わけではないのです。

でもそのクセはコントロールしやすいので、むしろ味わいになってくれると感じます。

新品価格も実売4万円を切りますので、この写りを考えれば間違いなく買いでしょう。

さて次では、「外観やデザインについての注意点」について触れていこうと思います。

SEとの違いは?意外と根深い、NIKKOR Z 40mm f/2とフードの問題

どうせ写真を撮るなら、かっこいいカメラを使いたいですよね!

ということで、本レンズのデザインについてを見ていきましょう。

ぶっちゃけ、デザインについてどう感じてる?

言い方が少し悪いかもしれませんが、「価格なりの作り」であると感じますね。

ただ作りが悪いなどといった意味ではないですよ!

これはあくまで見た目、つまり「デザイン」においての話です。

樹脂パーツが多いので、少しチープに見えるのは致し方ないですね。

高級感こそありませんが、これが軽量化などにも繋がっているのも事実です。

さて、軽量化に触れたので「重さ」について書くと…約170gと文句なく軽いですね。

ニコンには、f/1.4やf/1.8といった単焦点レンズがありますが、それらより300gほど軽いです。

さらに、これらレンズより全長が半分ほどになりますし。

見た目より軽いので、初めて持つと「軽!」ってなるかもしれません。

この辺りは、このレンズの分かりやすいメリットですね。

ただしフルサイズに対応しているため、レンズ径はそこそこあります。

APS-Cのカメラと組み合わせると、少し存在感があるかもしれません。

個人的に、グリップのないZfと組み合わせると、少し飛び出してしまう感があります。

26mm f/2.8のようなパンケーキレンズと比べると、流石にそれなりの大きさとなりますし。

また、40mm f/2のレンズには「デザインの異なるモデル」が2つあります。

シンプルな通常版と、クラシックな意匠が施されたSE(スペシャルエディション)です。

なお、スペックや描写性能においては全く同じものとなります。

SEの方が、コントロールリングがブロック状なので、指掛かりがイイと感じるくらいです。

たかがデザインの違いだけですが…、この違いというのは侮れないのです!

実はSEを選んだ方が、「カメラをもっと使いたくなるかも?」と僕は感じています。

どうせカメラを使うなら、かっこよく使いたいですよね?

Zfのようなデザインのカメラには、通常版があまりにミスマッチに感じるんです。

(だからこそ、キットレンズに採用されているのでしょうが…。)

デザインに一体感が生まれるのでSEの方が“高見え”します。

NIKKOR Z 40mm f2デメリット

ただし、SEを選んだとしても「材質はほぼプラスチック製」となります。

前玉付近は金属製になりますが、全体的には“プラの塊”という印象ですね。

ただしSEはデザイン的に工夫されていて、安っぽさを感じにくく仕上がっています。

マウント部もプラスチックなので、耐久性が不安な人もいるようですが僕は気にしてません。

メーカーも想定のうえで設計しているので、普段使いでは全く問題ないでしょう。

ただし、フードにおいては注意が必要だと感じます。

そもそも40mm f/2にはフードが付属しません。

しかも純正でフードが用意されておらず、サードパーティ製に頼るしかないのです。

またこれらは、実用性というよりデザイン性が重視されていますし…。

僕自身もサードパーティ製のフードを使っていますが、正直効果は謎です(笑)。

クラシックでかっこいいフードですが、取り付けにはいくつか注意点もあります。

  • フードによっては、フロントヘビーになりやすい。
  • ねじ込み式なので、フードを逆付けできずに全長が長くなる。
  • フィルターが装着できないものがある。

ちなみに、僕が選んだフードはフィルターに対応していて、キャップをつけても収まりがいいです。

フードがスチール製なので重量バランスは崩れますが…かっこいいので良しとしましょう!

ちょっとしたことですが、その点はとても気に入っています。

どのフードが良いか迷ってる人は、参考にチェックしてみてください。

外観のレビューをまとめると、「安っぽいけど軽くて使いやすい」ということになります。

個人的に少し値段は上がりますが「SE」の方が、長く使うなら満足感も大きくおすすめです。

さて次では、“1年半使ったからこそ分かるリアルなデメリット”について触れていきます。

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あえてのデメリットを…!NIKKOR Z 40mm f/2で気になるデメリット4選

便利で手軽に使えるレンズほど、意外と“見落としがちな弱点”があるものです。

40mm f/2も例外ではありませんが、デメリットを先に知っておけば大丈夫でしょう。

ところで、このレンズはどんな人におすすめ?

写真に「空気感がほしい」と感じている人に、おすすめのレンズだと思います!

日常の空気感なんかを自然に切り取れるので、本当に撮ってて楽しいレンズです。

僕自身、このレンズの稼働率が最も高くなってる気がしますね。

下手したらこのレンズ1本だけでいい!なんて人がいてもおかしくないほどです。

でも真剣に購入を悩むほどに、デメリットの方が知りたくなってきませんか?

発売から時間が経ってるので、色々なメディアでメリットについては語られてますよね。

そこで、ここからは僕が1年半使って感じたデメリットに焦点を当てて紹介していきます。

購入を検討している方にとっては、カタログに載らないこうした部分こそ気になるはずです。

これから紹介するデメリットが飲み込めれば、「買い」だと判断することもできるでしょう!

【デメリット1】MFの切り替えスイッチが無い

このレンズには、MFへの物理的な切り替えスイッチがありません。

別段AFが遅いとかではありませんが、このレンズだからこそMFを使いたいのです!

というのも、撮影において「空気感」を色濃く反映してくれるためです。

なので「より心情を反映しやすいMFで撮影したい!」と感じることが多いんですよね。

ちなみにコントロールリングに、ピント調整を当てこむことも可能です。

でも現状は、AFで合焦したあとにMFで微調整する…という2段階のフローが必要になります。

これでは「あっ」と思った瞬間を逃してしまうリスクがありますよね。

価格やコンパクトさを考えれば仕方がない部分なのかもしれません。

でも気に入ってるレンズだからこそ、惜しいと感じるポイントでもありますね。

【デメリット2】被写体を大きくとらえることが苦手

NIKKOR Z 40mm f:2

40mmの画角ということで、カフェなどの屋内撮影でかなり便利です。

でも、そこからケーキなどをクローズアップで撮影しようとすると…うまくいかないんです。

というのも、本レンズの最大撮影倍率が「0.17倍」と控えめになっているためです。

被写体を大きく写すシーンは苦手で、結果として背景が多めに写り込んでしまうのです。

一応対処法としては、

  • 後からレタッチにてトリミングする。
  • (フルサイズなら)DXクロップを使う。

などで調整はできますが、できれば撮影時点でイメージ通り仕上げたいですよね。

ただ一方で、背景が入りやすいので「空気感」を自然に描写できているとも感じます。

この特性をどう捉えるかは使い手次第でしょう。

【デメリット3】色収差が比較的出やすい

失敗・RAW現像・パソコン・カメラ・悩み・頭痛

このレンズのRAW現像において、色収差の補正作業が必要となるケースがあります。

個人的に、色収差を補正する作業って好きではないんですよね…。

Sラインなどの高級レンズと違って、コスパレンズなので仕方がない部分かもしれません。

とはいえ、「仕事で納品する」などのシーンで使う人は少ないレンズかもしれません。

僕自身も家族写真などの記録用途では、特に問題には感じていませんし。

気になるシーンでは、開放から1段以上しっかり絞って撮るなどをすれば対処できます。

JPEG撮って出しであればカメラ内補正が効くので、あまり気にならないでしょう。

【デメリット4】他人のレンズと被りやすい

カメラ・ニコン・Nikon・Zf

最後のデメリットは、人気レンズゆえの「かぶりやすさ」です。

特に、Nikon Zfをぶら下げてる人は、だいたいこのレンズが付いてますね。笑

キットレンズに採用されてるためか、観光地などでめちゃくちゃ目にします。

別にだからといって困ることはないのですが…「同じレンズだ」みたいな視線は感じます。

また、ユーザーが多いために撮り方を工夫しないと似たような表現になりがちです。

自分なりのアプローチで差別化することが大切ですね。

独自の写真表現を追求するきっかけになるかもしれませんね。

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【まとめ】40mm f/2は、個性と手軽さを合わせ持つ名レンズ

NIKKOR Z 40mm f/2は、スペック表からは伝わらない“空気感を写し取る描写”が魅力です。

開放付近ではコントラストの低さが特徴となり、写真を雰囲気たっぷりに仕上げてくれます。

絞れば現代的なシャープさも得られるため、幅広い表現を楽しめるのも強みですね!

また、焦点距離40mmは人間の視野に近く、扱いやすい絶妙なバランスとなっています。

170gという軽さは日常使いにぴったりで、お出かけレンズとしてもおすすめです。

でもその一方で、

  • MFスイッチがない。
  • クローズアップに弱い。
  • 色収差が出やすい。

などのデメリットを感じているのも事実です。

また、人気レンズゆえに「他人と被りやすい」のも特徴といえるでしょう。

でも、これらの大半は使い方でカバーでき、味わいとして楽しめる部分でもあります。

総じて、40mm f/2は「気軽に使えるけどしっかり個性もある」レンズです。

新品でも4万円を切る価格で、この写りを手に入れられるのは大きな魅力でしょう。

Nikon Zfのキットレンズに選ばれたのも納得できる実力派だといえます。

この記事を読んで「試してみたい」と思った方はチェックしてみてください!

さらにZレンズの魅力を深掘りしたい方は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。

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